某理学療法士の英語論文考察ブログ

当ブログは、理学療法士である私上條が 様々な英語論文を翻訳して、日々の臨床との繋がり等含めて考察しているブログです。 当ブログの内容はご自由にお使いいただいて構いませんが 私の英語力は・・・あっ(察し)といったレベルなので、 元の論文を1度ご確認いただいてからの方が安心かと思います。 (基本的にpubMedでフリーになっている論文です)

足底の皮膚受容器の変化について

Selective skin sensitivity changes and sensory reweighting following short-duration space flight

2014 CR Lowrey, SD Perry, N DJ Strzalkowski, DR Williams, SJ Wood, LR Bent

 

宇宙へいく前後の宇宙飛行士の踵、第5中足骨頭、母趾における感覚受容器の閾値の変化について。

 

皮膚感覚受容器には4種類あり、それぞれ受容しているものが異なる

・順応速度の速いもの、遅いもの(fast, slow) と 受容範囲の狭いもの、広いもの(1 or 2)で分類

 遅くて狭い・・・SA1 凹圧

 遅くて広い・・・SA2 皮膚の伸張

 速くて狭い・・・FA1 皮膚の接線のコンタクト方向を検出

 速くて広い・・・FA2 皮膚のすべり、速度

 

この中で、FA2は特に姿勢調整に関わり、前庭器官からの入力が不確実となった場合の代償に関わる。

 さらに、これらの受容器は独自のHzの振動数に反応する。

 SA1・・・3Hz

 SA2・・・25Hz

 FA1・・・60Hz

 FA2・・・250Hz

 

 第5中足骨頭・・・25Hz、60Hz、250Hzに対する閾値が低い

 母趾・・・60Hzに対してのみ低い

 踵・・・全体的に高い

 

非重力環境にさらされることによって各レセプターの感度は低下するが、再荷重により2-4日後には回復する。しかし、踵における250Hzは非重力環境によってむしろ鋭敏になり、帰還後2-4日後でも鋭敏になった感覚は戻らない。

宇宙から帰ってきた宇宙飛行士の中で、250HZへの反応が過敏になった人(FA2の働き増加?)は前庭機能の能力の低下が顕著であった

 

ヒトの体はおかれた環境に応じて4つのレセプターの重要度を変化させ、より安全な動きができるようにしている。

 

 

 

以下、個人的な考察

受容器が4つあることは知っていたけど、反応するHzが異なるとは・・・

250Hzの振動刺激をいれることでより安全な動作が可能になるのだろうか。

250Hzの音はyoutubeにあるので、スピーカーを足の裏にあてて振動刺激を加えたら変化がみれるのかな・・・ 近日中に試してみます。多分。評価が難しいか

 

あと思ったのが

 第5中足骨頭・・・25Hz、60Hz、250Hzに対する閾値が低い

 母趾・・・60Hzに対してのみ低い

 踵・・・全体的に高い

  →第5中足骨頭における感覚が姿勢調整に大きくかかわる?

  →母趾においては方向性が重要?→toe offの際どちらの方向へ動くのかが重要?

内藤先生は振動刺激として70Hzをいれた際に腕の伸展錯覚がおきやすいっておっしゃってたけど筋紡錘は70Hzなのかな

 

 

論文を読んでいたときはいろいろと思ったことがあったけど、文字にして書いてみると難しい・・・

週1更新を目標に頑張ります