某理学療法士の英語論文考察ブログ

当ブログは、某理学療法士が 様々な英語論文を翻訳して、日々の臨床との繋がり等含めて考察しているブログです。 個人的にどこでみた文献か忘れないようにメモしているようなもので、 私の英語力は・・・あっ(察し)といったレベルなので、 元の論文を1度ご確認いただいてからの方が安心かと思います。 (基本的にpubMedでフリーになっている論文です)

グループⅡ筋求心性線維はおそらくヒトの歩行時の中潜時ヒラメ筋伸張反射に貢献する

Group Ⅱ muscle afferents probably contribute to the medium latency soleus stretch reflex during walking in humans

 

MJ Grey, M Ladouceur, JB Andersen, JB Nielsen T Sinkjaer   2001  IF 5.0

 

歩行時に足首が動揺する際、ヒラメ筋筋電図における中潜時応答はどちらの求心性線維によって修正されるかを以下の条件を検討

 

 

 A 神経冷却の効果

 B 虚血の効果

 C チザニチンの効果(グループⅡ求心線維の活動電位を大きく弱めるが、グループI求心線維には影響をもたらさない)

 D リドカインブロックの効果(局所麻酔)

 

上記すべてのものが筋活動を低下させ、中潜時応答も抑制される。

グラフ上は特に虚血による筋活動低下が大きいように見える

 

短潜時伸張反射の低下はIa求心性線維は虚血によってブロックされるが、中潜時応答は低下がみられず、同じIa求心性線維によって調整されていない。

 

チザニジンによる中潜時伸張反射の大幅な低下から、グループⅡ求心性線維は中潜時応答に関わるが、短潜時応答には関与しないことが考えられる。 

ネコにおいては、チザニジンがグループⅡ求心性線維の多シナプス脊髄路の伝導を選択的に低下させることが報告されているが(Barsら1989, 1990 Skoogら 1996)、彼らの調査ではグループⅠ、Ⅱ筋束の求心性線維に限局されていた。

グループIb腱求心性線維、皮膚求心性線維におけるチザニジンの効果は調査されていない。加えて、チザニジンは侵害受容感覚に対する脊髄後角ニューロンの反応を弱めるが、無害の皮膚刺激に対しては弱めないことからα2アドレナリン作動体の中にはグループⅡ抑制以外にも働くものがあることが考えられる。

 

 

本研究では足部や足首からの皮膚求心性入力伝達は局所麻酔によって強く制限された。足部への麻酔の後、短潜時、中潜時伸張反射の変化があまりみられなかったのは、少なくとも歩行時のスタンスフェーズにおいて皮膚求心性入力は伸張反射には強く関わらないことを示している。

 

 

 

以下、個人的な考察

EMGの変化はデータを見る限りでは虚血が一番大きい気がします。

今回はヒラメ筋ですが、他の筋でもそうなのかも?

 

歩行時につまづくのは

筋力低下や神経の影響もありますが、虚血の影響が特に大きいのかもしれません。

血流の改善を図るアプローチがうまくできたらいいなぁと思います。