某理学療法士の英語論文考察ブログ

当ブログは、理学療法士である私上條が 様々な英語論文を翻訳して、日々の臨床との繋がり等含めて考察しているブログです。 当ブログの内容はご自由にお使いいただいて構いませんが 私の英語力は・・・あっ(察し)といったレベルなので、 元の論文を1度ご確認いただいてからの方が安心かと思います。 (基本的にpubMedでフリーになっている論文です)

拘縮の治療と予防のためのストレッチ

Stretch for the treatment and prevention of contracture: an abridged republication of a Cochrane systematic review

LA Harvey, OM Katelinic, RD Herbert, AM Moseley, NA Lanninm, K Schurr

2017 IF 4.08

 

ストレッチは本当に効果があるのか

動物実験において

短縮位での固定がサルコメア長が低下することが報告されている。

また、ストレッチで形態的な変化と伸長性の増加がみられ

このことからストレッチは拘縮治療に効果があると思われている。

 

ヒトに対しては本当に効果があるのか

18の研究 述べ549人の神経障害のある患者さんに対するストレッチの効果と

18の研究 述べ865人の非神経障害の患者さんに対するストレッチの効果を検討した。

 

結果

神経障害の有無にかかわらずストレッチは関節の運動性に臨床的効果がないという高いエビデンスが得られた。

 

 

 

以下、個人的な考察

前回のブログに書いた神経由来の拘縮にストレッチは効果がないという論文を翻訳しようとしたら

その論文を書いたグループがさらに新しい論文を書いてたのでそっちにしました。

 

昔から宇都宮先生にはストレッチするな!と言われましたが

でも脳卒中患者さんの足首硬くなっちゃう・・・って思ってたら

当院のボスにも脳卒中患者さんにストレッチするな!と言われて

今となったら自分もストレッチ全然しなくなりました。(ROM.exはやりますが)

 

特に脳卒中患者さんへのストレッチに関しては、筋の緊張をどんどん高めてしまうっていうメカニズムを解説した論文が結構ありますが

こういう統計的なデータもあるってことはやっぱりダメなんですね。

 

 

動物実験では効果が認められているっぽいんですが

動物実験て条件決めが難しいんですよね・・・

ラットの体重は300gくらいで、ちょっと触った程度でも300gくらいの力が加わっちゃうし

しっかり伸ばそうとして体重以上の力が加わっているとなると

体重以上の力で単一の筋肉を伸ばそうなんてしたら、そりゃ筋肉引きちぎれるだろうなって思います

(可動域的には向上するかもしれませんが)

 

 

来週は研修会のため更新できないかもしれません