某理学療法士の英語論文考察ブログ

当ブログは、理学療法士である私上條が 様々な英語論文を翻訳して、日々の臨床との繋がり等含めて考察しているブログです。 当ブログの内容はご自由にお使いいただいて構いませんが 私の英語力は・・・あっ(察し)といったレベルなので、 元の論文を1度ご確認いただいてからの方が安心かと思います。 (基本的にpubMedでフリーになっている論文です)

後肢懸垂は機械的感覚受容、上皮の厚さ、末梢神経分布に影響をもたらさない

Hindlimb suspension does not influence mechanical sensitivity, epidermal thickness, and peripheral nerve density in the glabrous skin of the rat hind paw

 

Tanaka Y, Nakano J, Hamaue Y, Sekino Y, Sakamoto J, Kataoka H, Okita M

2013  IF: 1.461

 

後肢懸垂を用いた微小重力による影響について多く研究されており、内臓、血管、循環、骨や筋の変化について数多くの報告がある。

皮膚に関しては少ないものの、皮膚が薄くなるとの報告もあり、そこから感覚にも変化があることが考えられる。

しかしながら、後肢懸垂では微小重力の影響だけでなく、ラットに対するストレスから身体の変化があることが考えられ実際に血中のストレスマーカーは上昇している。

 

そこで実際に後肢懸垂するグループ、装置は装着するけど懸垂しないグループ、コントロールで比較

 

結果機械刺激に対する感覚過敏は懸垂しないグループでも観察され、微小重力が原因ではないことが示唆された。

ストレスによる感覚過敏が考えられる。

 

以下、個人的な考察

以前、このグループの研究で、不動が感覚過敏をもたらすみたいな論文を翻訳したのですが

不動もかなりのストレスだと思うので、実は動かさないことが原因 ではなく動かないことによるストレス が原因だったりして・・・

 

過度なストレスというのはやはり良くないんですね。

患者さんみるときも身体の問題だけでなく、家庭でのストレスとか、心因性の不安とか

総合的にみて痛みの原因を判断していければと思うのですが

 

自分がどうしても痛みを治せない患者さんがいた時に、これは家の問題だな!と逃げ道を作っちゃいそうで怖いですね。

でも本当に家庭が問題だったりして・・・と永久ループです。