某理学療法士の英語論文考察ブログ

当ブログは、某理学療法士が 様々な英語論文を翻訳して、日々の臨床との繋がり等含めて考察しているブログです。 個人的にどこでみた文献か忘れないようにメモしているようなもので、 私の英語力は・・・あっ(察し)といったレベルなので、 元の論文を1度ご確認いただいてからの方が安心かと思います。 (基本的にpubMedでフリーになっている論文です)

脳卒中患者 上肢運動機能におけるミラーセラピーの効果

Effect of mirror therapy on upper extremity motor function in stroke patients: a randomized controlled trial

Gurbuz N, Afsar SI, Ayas S, Cosar SNS  2016

 

脳卒中患者31名(発症後平均45日)を対象にミラーセラピー群(16名)、通常リハ群(15名)に分けて検討。

どちらのグループも60-120分の通常リハを週5回 4週間実施。

同期間にミラーセラピー群は20分ミラーセラピーを実施。

(非麻痺側の手指と手首の屈曲伸展を患者のできるスピードで繰り返してもらう)

通常リハ群も同様の運動を実施するが、鏡を使用しないため麻痺側が動いているようには見えないようにする。

 

Fugl-Meyerを使用して運動機能を評価すると

ミラーセラピー群 介入前 12.8±7.8 から 27.1±14.5 へ改善

通常リハ群    介入前 12.4±8.9 から 17.3±11.7 へ改善

改善度には統計学的な有意差あり、ミラーセラピーは有用である。

 

 

以下、個人的な考察

ミラーセラピーは慢性期の患者さんに対しても効果があるって論文が結構あって、

簡単にできるし好きなんです。

慢性期だけじゃなくても急性期、回復期でも効果はありそうです。

 

自分がやった患者さんでも改善がみられて(Fugl-Meyerの得点では変化ありませんでしたが・・・)

日常生活で麻痺側を使用できる機会が増えたって言ってたので嬉しい限りで。

 

いろんな患者さんに試して統計とってみたいんですが、あまり対象になる患者さんがいなかったり、「私それ他の病院で試したけど効かないし時間使いたくないんだよねー」って言われちゃったりで

まったく症例数が増えません。

 

修士の際に大学院でお世話になった先生に

東京なら症例数を集めやすいけど田舎だと人を対象とした研究は時間かかるんだよなーって言われたのですが

今になってみると納得です。

 

とはいえ田舎でも臨床研究をやっている方はいるので環境を言い訳にしてちゃダメなんでしょうけど

基礎研究から得られた結果を臨床での疑問につなげていくのが結構好きなので

基礎研究の方向ばっかりに進んでしまうんですなぁ・・・

諸事情により臨床研究もやっていきたいんですけどね。