某理学療法士の英語論文考察ブログ

当ブログは、某理学療法士が 様々な英語論文を翻訳して、日々の臨床との繋がり等含めて考察しているブログです。 個人的にどこでみた文献か忘れないようにメモしているようなもので、 私の英語力は・・・あっ(察し)といったレベルなので、 元の論文を1度ご確認いただいてからの方が安心かと思います。 (基本的にpubMedでフリーになっている論文です)

変形性膝関節症患者の膝屈曲拘縮:後部関節包の臨床的特徴と組織学的特性

Knee flexion contractures in patients with osteoarthritis: clinical features and histlogic characterization of the posterior capsule

TM Campbell, G Trudel, O Laneuville  2015

 

21人のOA患者(13人膝の屈曲拘縮あり、8人膝の屈曲拘縮なし)のTKAオペ前の膝屈曲拘縮に関連する臨床的な特徴を明らかにする。

また屈曲拘縮あり9人、なし6人の膝後方関節包を採取し組織学的な特徴を明らかにする。

 

結果

より長い期間膝OAを罹患していると膝屈曲拘縮になりやすい。

オペする側は屈曲制限、反対側は伸展制限になりやすい。

(オペする側は下肢が短縮していることが多く、それに合わせて対側下肢を屈曲位で行動するためと考えられる)

 

組織学的な関節包の特徴として

拘縮群ではより線維化し、脂肪が多く滑膜線維が少なかった。

 

拘縮が一箇所あると、他の関節の摩耗も早めてしまうため、早めの介入が必要である。

 

  

 

以下、個人的な考察

拘縮した関節で線維が増加しているというのは動物実験でも同様の結果で

ヒトでも似た結果になるというのは、これまでの動物実験での結果が参考にできるといったところで嬉しいです。

ただし、確か動物実験では滑膜の増生と脂肪細胞の減少がみられたのですがヒトでは滑膜は減少し脂肪が増加していたとのこと。

条件が違うとはいえそれぞれ異なるので動物実験の結果がすべてそのままヒトにあてはまるとはいえないのがもどかしい。

 

まぁヒトでは上肢と下肢ですが、動物実験では全ての肢が荷重下にあるのでそれだけで条件が違いますし、

これはOA患者さんのデータで、実験動物はOAではないのでこれまた条件は異なりますし同じようには比べられないですが。

 

この論文中に、ROMを改善させるためにストレッチすると疼痛の原因となることがあると書いてあって、 

その元になった論文が「屈曲拘縮の役割」みたいなタイトルで、拘縮自体にも意味があるんだよってなニュアンスでした。

ちょっと面白そうなので近いうちにこれを読んでみようかと思います。

 

 

来週は連休ですが研修会のため更新しないと思います。