某理学療法士の英語論文考察ブログ

当ブログは、某理学療法士が 様々な英語論文を翻訳して、日々の臨床との繋がり等含めて考察しているブログです。 個人的にどこでみた文献か忘れないようにメモしているようなもので、 私の英語力は・・・あっ(察し)といったレベルなので、 元の論文を1度ご確認いただいてからの方が安心かと思います。 (基本的にpubMedでフリーになっている論文です)

筋と脂肪について(また英文じゃないです)

先日、自分が行なってきた研究に関して、発表させていただく機会をいただきました。

 

発表後の質疑応答で

「運動刺激の不足や不動化により筋が線維化し、筋が脂肪に置き換わるという話があるが

どの筋がより脂肪に代わりやすいとか、筋による違いはあるのか」

といった内容の質問(詳細違うかも)をいただきました。

 

自分の考えとしては

筋は筋肉を構成する細胞、脂肪は脂肪細胞(それぞれ分化した細胞)によって成り立っているので

筋細胞が脂肪細胞に置き換わるなんてないだろうなぁと思って答えてたのですが

 

その後セミナーに参加していた方から論文をいただきまして

どうやら細胞研究をした際に、培養条件によっては筋衛星細胞が脂肪細胞へ分化することがあるそうで。

ただ、生体内でのこの反応は現在のところ確認できていないのだそうです。

 

筋衛星細胞というのは

筋の周りにあって、筋線維損傷時に筋へ分化・融合することで筋線維の回復に関わる。

筋活動によって活性化し、そうでないと休止状態となる細胞です。

(うろ覚えなのっで詳細は調べてもらったほうが安心かと)

 

さらに調べてみると

筋衛衛星細胞の大元である間葉系前駆細胞が脂肪細胞へと分化するのを、

筋衛星細胞からの抑制シグナルによって防いでいるのだそうです。

 

つまり、筋衛星細胞が普段抑えている前駆細胞の脂肪化ですが

筋の回復が妨げられる病気とか、萎縮とか一定の病態よっては抑制シグナルが伝わらなくなり

前駆細胞が脂肪化し、結果筋内の脂肪が増えるってことがあるそうです。

 

そうなると、普段から筋衛星細胞の活動性が高くて筋衛星細胞による抑制が強い筋ほど

不動化等の状態に陥った際に脂肪が増えやすいのかもしれません。

 

研修会内で紹介した論文は2週間の固定による筋間脂肪をみていたので、不動化による脂肪細胞の萎縮が主な結果でしたが

さらに長期でみていけば、脂肪細胞の増生といった変化もみられるかもしれません。

 

 

色々な方のご意見を伺って、また足りなかった点を次に生かしていくことで

新しい知見は得られるし、どんどん新しい課題が見つかっていくのでいいですね。

 

最近はあまり学会発表をしていなかったのですが

ちょっと学会発表もしていこうかと思ったこの頃です。