某理学療法士の英語論文考察ブログ

当ブログは、某理学療法士が 様々な英語論文を翻訳して、日々の臨床との繋がり等含めて考察しているブログです。 個人的にどこでみた文献か忘れないようにメモしているようなもので、 私の英語力は・・・あっ(察し)といったレベルなので、 元の論文を1度ご確認いただいてからの方が安心かと思います。 (基本的にpubMedでフリーになっている論文です)

共有住宅に住む高齢者の立位バランスに対するエクササイズの効果

The effects of comprehensive exercise program on the adjustments of standing balance in community-dwelling elderly persons

Maejima H, Kanetada Y, Sunahori H, Murase A, Otani T, Sakamoto N, Yoshimura O, Tobimatsu T  2008

 

高齢者(平均約70歳)を対象に、1日30分以上の歩行、ストレッチ、筋トレ、バランスエクササイズ(筋トレマシンは使用せず)を3ヶ月実施

 

静的バランスの介入効果として静止立位時のCOPの動揺が増大した。

片脚立位、10m歩行、ファンクショナルリーチ、左右方向への安定性限界も大幅に改善した。

 

 

以下、個人的な考察

静止時重心動揺の範囲が狭いほど安定した立位ってイメージですが

そうではないはずだとずっと思ってて、

何か論文ないかなぁと思ってたらありました。

 

先日の研修会からこれまで持ってた疑問に対する答えみたいな論文がどんどんみつかってます。ありがたや。

 

前に、温熱で足を温めると重心動揺の範囲が広がるから立位が不安定になるって論文を読みましたが、

「重心動揺の範囲が広がる=不安定」ではないので結論としては逆かもしれません。

 

今回の結果では前後方向への安定性限界は広がらず、左右方向のみ。

パーキンソン病では前後方向の動揺が減少するって論文があるので

パーキンソンの方には上記のエクササイズでは転倒予防にはならないかもしれません。

 

1つの事がすべての方にあてはまるわけではないところが

難しくもあり、やりがいのある部分なんでしょうね